支援事例:株式会社 岩瀬建築工務(いすみ市)

自然に馴染む住空間 自社のこだわりを可視化したブランド戦略

代表 岩瀬 幸也 様

 

株式会社岩瀬建築工務
岩瀬 幸也(いわせ ゆきや)様

拠点:千葉県いすみ市
業種:建設業

【相談内容・きっかけ】

約30年間、建築職人として下請仕事も行う傍ら、元受として無垢材木質住宅を手掛け、2012年にいすみ市で完全独立を目指し営業を開始した。事業の売上拡大策について相談するため、日本政策金融公庫千葉支店で行われたよろず支援拠点の相談会に参加した。

 

【支援担当者】

千葉県よろず支援拠点 コーディネーター PRプランナー
小室 梨佳(こむろ りか)

 

課題の整理と分析

古来より自然に囲まれ生きてきた日本人にとって、木造の家は安心感を与えてくれる存在。法隆寺の宮大工、故・西岡棟梁による「樹齢千年のヒノキは千年もつ」の言葉通り、天然無垢の木でしっかりと造られた木造建築は長持ちする。約30年間、建築職人として腕を磨いてきた岩瀬代表の「木にこだわる家づくり」を、どのように発信すればよいか検討を重ねた。

<課題>

・ブランド戦略
・販路開拓および広報
・経理事務体制の整備 など

解決策の提案と実施

ブランドロゴ

【コーディネーターが提案したこと】
岩瀬代表は木の特性を熟知し、高い技術力によりハイセンスな木造建築を手掛ける職人。そのため、『岩瀬代表の想いと技術をブランド化』することとし、コンセプトをもとにブランド名やキャッチコピー、ブランドロゴ、ホームページなどの支援を行った。

 

提案を受けて相談者が実行したこと

ホームページ

<STEP1:ブランド戦略>
ブランド戦略の基礎となる、商品名、キャッチコピー、ブランドロゴについて、よろず支援拠点と相談者とともに検討を重ねた。

<STEP2:販路開拓/広報>
自社でホームページを開設し、当社のブランドに共感してくれる顧客へのアプローチを目指した。

<STEP3:経理事務体制>
ミラサポ専門家派遣を活用し、経理事務について支援を受け、自社のみで経理を行える体制を構築した。

支援の成果

新ブランドの野点(NODATE)は、代表の描く「仕事の流儀」を見事に可視化したデザインとなり、好評であった。取り組みの結果、売上高が大幅増加となった。2018年に法人を設立し、今後さらに売り上げ拡大を目指す。

ご相談者様の声

自社のブランド化により、ハイセンスなフォトスタジオのリフォームを受注するなど、客層にも変化が現れました。

支援のポイント

事業者が持っている強みを引き出し発信することで、新たな販路開拓の機会を得ることができた。もう少し早く当事業者と出会えていれば、自宅を建ててもらったのに・・・と残念思うほど、腕の良い職人である。