支援事例:合資会社岩立本店(ごうしがいしゃいわたてほんてん)
《売上拡大》農商工連携の取り組みによる地元のお土産品開発
合資会社岩立本店(ごうしがいしゃいわたてほんてん)
岩立 大輔 (いわたて だいすけ)様
拠点:千葉県香取市
業種:和菓子製造販売
創業明治27年の当社は、香取神宮参道にて和菓子の製造販売を行う老舗和菓子店である。香取神宮を訪れる観光客向けの土産品に加え、地元農産物なども積極的に取り入れた商品を展開している。
【相談内容・きっかけ】
地元金融機関である、佐原信用金庫からの紹介。
【支援担当者】
千葉県よろず支援拠点 コーディネーター
森脇 菜採(もりわき なつみ)
課題の整理と分析
当社は、香取神宮の参道に店舗を構え、観光客も多く来店する老舗菓子店である。わらび餅やどら焼きなど、人気商品はあるものの、観光客向けに、地元の名産品を使用したお土産品の開発が課題となっていた。
解決策の提案と実施
【コーディネーターが提案したこと】
農商工連携の取り組みとして、地元農家と連携し名産のイチジクを使用した商品開発を提案した。また、商品化までのスケジュールを立て、実行するべき項目を明確につつ、伴走支援を行った。
○アドバイス内容
商品のコンセプト決めから、商品化へのプロセスの提示、原材料調達の価格設定、ネーミング、パッケージデザイン、プレスリリースの手法などに関する全般についてアドバイスを行った。
提案を受けて相談者が実行したこと
○相談者の行動
地元支援機関や共同開発者であるみずうみ農園との連携を取りつつ、アドバイス内容を着実に実行し、商品化に漕ぎ着けた。
○他の機関との連携
佐原信用金庫と連携し、相談者、みずうみ農園とチームになって商品化を進めた。
支援の成果
地元特産の農産物を使用し、香取市の新たなお土産品となる新商品を開発し、発売に漕ぎ着けた。農業が基幹産業である香取市に於いて、農商工連携の取り組みの事例となり、今後の農業者と商業者の連携の道筋をつけた。
ご相談者様の声
コンセプト決めからネーミング、パッケージデザイン、商品化まで全般にアドバイスいただいた。
商品の原型ができてからもアドバイスをいただくごとに味、見た目等が洗練していった。
今後と商品の開発等でご協力をお願いしたい。
支援のポイント
「和菓子の技法を活かしつつ、地元生産者が栽培するイチジクを主役にしたお菓子」という難しいテーマにも関らず、何度も試作を重ね、最後まで微調整を行って商品化まで漕ぎつけることができたのは、相談者の根気と努力が大きかった。今後も、地元生産者と連携し、地域の名物になるような商品の開発を期待したい。