支援事例:CONCERTO(コンチェルト)                

《売上拡大》メニューのブラッシュアップによる売上・粗利UP

CONCERTO(コンチェルト)
清水 善幸(しみず よしゆき)様

拠点:千葉県流山市
業種:飲食業

流山市江戸川台駅徒歩5分程度の住宅街立地で、フレンチレストランを営んでいる。帝国ホテル出身のシェフが、本格的なフレンチを比較的安価に提供している。

 

【相談内容・きっかけ】

流山商工会議所からの紹介。

2017年に創業以来、順調に客数を増やしてきたが、客単価が見込みよりも低く、目標売上の達成に至っていない状況であった。特にランチでは満席になることもしばしばで、夫婦2人で運営していることを考えるとこれ以上の客数増は難しいと感じ、客単価アップに向けての助言を求めて相談に至った。

【支援担当者】

千葉県よろず支援拠点 コーディネーター 中小企業診断士
髙木 悠(たかき ゆう)

課題の整理と分析

提供している料理は、帝国ホテルで25年の経験を積んだシェフがこだわりを持って調理しており、付加価値が高い。一方、ランチの客単価は1500円程度と、シェフが提供している価値と比べて単価が低く、強みを状況であった。シェフの技術を活かした付加価値の高い料理を、適正な価格で販売することを課題として設定した。

解決策の提案と実施

【コーディネーターが提案したこと】

ランチコースを、1200円、2000円、3500円の3ラインに絞り込み、主力商品を2000円コースに設定して訴求を強化することを提案した。

○アドバイス内容

  • 既存の商品ラインを見直し、店格に沿うような高単価ランチコースを開発。
  • 主力とする2000円コースは、店舗名をつけた「CONCERTOコース」として、一目でウリ商品であることをアピール。
  • メニュー表では、CONCERTコースを写真付きで大々的に訴求。店格が伝わるような写真の撮影方法を助言。
  • 単価アップによる顧客離反を想定し、新規ランチコースのチラシのポスティングを実施。

提案を受けて相談者が実行したこと

○相談者の行動

助言した内容を確実に遂行した。

○他の機関との連携
流山商工会議所細井氏に事業計画書作成サポートをしていただき、小規模事業者持続化補助金に採択された。現在も、定期的なフォローアップを行っていただいている。

支援の成果

ランチの客単価が1500円から2300円に上昇し、売上昨年対比は120%超を達成した。

ご相談者様の声

親身になって何度も様々な相談に乗っていただき本当に助かった。特に新規事業や補助金申請の支援や、素晴らしい方々と人脈を繋いでくださったことに感謝している。

千葉県よろず支援拠点の存在を知らない事業者がまだ非常に多くいると感じている。もっと多くの事業者の方に活用していただけると良い。

 

支援のポイント

「集客のために価格を安くする」という取り組みは、誰でも思いつくものであり、実際に多くの事業者が実施しているが、その先に、小規模事業者の繁栄はない。

「こだわりの料理を適正な価格で注文してもらう」ということに向き合い、それを達成した清水氏の取り組みは、小規模事業者にとって模範になるものと考える。