支援事例:株式会社 肉の大山

《売上拡大》多店舗化に向けた経営基盤の強化

株式会社 肉の大山
染谷 俊之(そめや としゆき)様

拠点:千葉県柏市柏
業種:飲食業

精肉店が確かな目で選んだ良質な肉を直営で提供する焼肉店。昭和を思わせるどこか懐かしい「ホルモン焼肉 肉の大山」とお祝いや接待にも利用できる落ち着いた雰囲気の「焼肉 肉の大山 流山おおたかの森」の2店舗を経営。

【相談内容・きっかけ】

焼肉店を1店舗経営している段階で、売上拡大と多店舗展開していくためには、経営全般に対してあらゆる角度からアプローチする必要があると考えていた。経営全般の相談にワンストップでいろいろな専門家が広く対応してくれるということで、よろず支援拠点に相談した。

【支援担当者】

千葉県よろず支援拠点 コーディネーター 中小企業診断士
中島 文平(なかじま ぶんぺい)

課題の整理と分析

焼肉店を2店舗経営する中で、安定して売上を拡大していくために人材採用と人材育成に加えて、全てのスタッフが一貫性のあるサービスを構築する必要があった。
また、支援をしていく中で、競合先となる焼肉店を経営する会社との商標権を巡る問題への対応が必要であることが分かった。

解決策の提案と実施

【コーディネーターが提案したこと】

多店舗で安定した経営をするため必要となる経営理念、店舗コンセプト、行動指針の構築と運用、ブランド名の権利化のための商標権登録の支援を行った。

○アドバイス内容
人材採用における経営理念や採用したい人物像の明確化の重要性、一貫性のある高いサービスレベルを提供するための店舗コンセプトおよび行動指針の構築方法、スタッフのモチベーションやスキルを向上させるための人材育成についてアドバイスした。
また、「肉の大山」ブランドの権利化のための商標権登録支援を行った。

提案を受けて相談者が実行したこと

○相談者の行動
経営理念を社員スタッフへ共有する場として月に1回「理念会」を開催している。
今後は、アルバイトスタッフも含めた全スタッフでの経理理念の共有の場とする予定である。また、人材育成のための評価指標を運用している。

○他の機関との連携
千葉県知財総合支援窓口のサポートを受け、ロゴマークと組み合わせた商標の出願を行った。

支援の成果

これまでは、スタッフが各自の判断基準を持っていたが、経営理念について話し合うことで同じ価値観を持つことができるようになり、会社、店舗として一貫性のあるサービスを提供できるようになってきた。
また、評価指標を明確にすることで、人材育成もスムーズに行えるようになった。

ご相談者様の声

お客様へサービスという仕事を通じて、色々と工夫をしていましたが、しっかりとした組織全体の軸を作るべく、理念浸透に基づく取り組みのご支援を頂き、結果方向性や求められる行動性が明確になり、組織全体が活性化しました。
今後もいろいろな積極的に相談をしていけたらと思っております。いつもありがとうございます。

支援のポイント

相談に来た当初から自社の経営課題への高い意識を持ち、こちらからのアドバイスしたことに対して、迅速に取り組むことができたので成果を上げることができた。
今後もさらなる事業拡大に向けて取り組んでいるので、今後も継続して支援していきたい。