支援事例:まぁずファーム

《売上拡大》地元生産者のコラボレーションによる商品開発

 

まぁずファーム
斎藤勝 (さいとう まさる)様

拠点:千葉県香取市
業種:農業

相談者は、農業の後継者不足に危機感を抱き、長く務めた地元市役所を退職し、就農した新規就農者である。近年、需要が拡大しているパクチーを主力に、少量多品目で飲食店などへの直販をメインに展開している。

【相談内容・きっかけ】

自社で生産する農産物(特に主力のパクチー)のPRと販路拡大を目的とした加工品の開発を検討しており、佐原信用金庫担当者からの紹介で相談があり支援が始まった。

【支援担当者】

千葉県よろず支援拠点 コーディネーター
森脇 菜採(もりわき なつみ)

 

 

課題の整理と分析

相談者は当初、自宅に加工場を設けていわゆる6次産業化を自社で完結させたいという思いがあった。

生産者の経営規模、加工に対する知識や経験なども考慮し、先ずは加工施設に投資するリスクを回避し、OEM受託業者を探して6次化を進めることを提案し、進めることになった。

解決策の提案と実施

【コーディネーターが提案したこと】

地元香取市にある事業者との連携を提案。具体的な事業者の選定は、地元支援機関に紹介を依頼し、コラボレーションでの商品開発を企画した。

○アドバイス内容

・具体的な商品化へのプロセスを提示し、商品のコンセプト決を明確にし、形にする作業を具体的に伴走しながら提案した。

提案を受けて相談者が実行したこと

○相談者の行動

・地元支援機関より紹介された大権農場と連携した商品開発と商品の発売、プロモーションなどを行い、商品化に至った。

○他の機関との連携

・地元金融機関である佐原信用金庫との連携しながら支援を行った。

支援の成果

香取市産の豚肉と香取市産の農産物を使用し、香取の事業者が加工した名実ともに『香取生まれ』の商品が完成した。また、ターゲットを絞り込み「お酒に合う、癖の強い、のんべえ向け」の商品として売り出し好評を得た。

ご相談者様の声

 

この支援事業を受けられなければ今回の商品化にたどり着くことはなかったでしょう。まぁずファームをご担当いただいたお2人、また地元支援機関の担当の方には「感謝」しかありません。「よろず支援事業」の名のとおり、どんなことでも親身に相談に乗っていただけました。

何より、本事業をきっかけに、ご担当の方に巡り合えたことが私の財産です。今後も末長いお付き合いをいただきたいと心から願っています。ありがとうございました。

支援のポイント

地元愛に溢れ、農業の後継者不足などに危機感を抱いて自らが脱サラして就農した相談者の熱意が、今回の商品化までの形を作る力になったと感じた。

農業者は、異業種との交流を苦手とする方が多い中、積極的に農商工連携のコラボレーション企画による商品化と、その後の販路拡大の為のイベント出店などを行い、販路拡大に努める姿勢はこころ強い。今後の展開に期待したい。